開催宣言
日本という国において、今やロック・フェスティバルは最強のカルチャーとして認知されるに至っています。ひとたびその楽園に足を踏み入れれば、性別や世代を超えた人々が、時に刻まれるビートに合わせて最高の笑顔で踊り狂い、時に放たれるメッセージに涙を流しながら聴き入る姿を目にすることができます。世界各国の料理が並ぶフェス飯に舌鼓をうつひともいれば、ステージの轟音をよそに芝生の上に大の字で寝そべり快眠を楽しむひともいます。ロック・フェスティバルには、1万人のオーディエンスがいれば1万通りの楽しみがあります。最強のカルチャーと確信する理由が、そこには確かにあるのです。
私たちは、そんな最強のカルチャーたるロック・フェスティバルを、東京が誇るエコ・エリア=江東区新木場・若洲公園を舞台に新たに立ち上げます。その名も、「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL」(トウキョウ・メトロポリタン・ロック・フェスティバル)。親しみをこめて、「METROCK」(メトロック)と呼んでください。公園のシンボルというべき風力発電風車がクリーンな電源を生み出すこの地は、昨年開通した東京ゲートブリッジの雄姿とも相俟って、世界に冠たるメガ・シティ=東京のカルチャー発信地として、大いなる存在感に満ちたエリアでもあります。
私たちはここで、日本が世界に誇るジャパニーズ・ロックの担い手たる才能豊かなアーティストたちをプレゼンテーションしたいと思います。その技術においても感性においても世界水準、いや、世界のロック・シーンを牽引する一大勢力となっている我が日本のロック・アーティストたちのパッションが、一気に解き放たれる瞬間の感動を分かち合いましょう。参加アーティストは紛れもなく、METROCKをクリエイトする主役です。
一方で、フェスティバルのもう一方の主役は、最高のライブに笑い、泣き、震えていただくオーディエンスの皆さんです。その情熱においても規律においても世界最高と評される我が日本のロック・オーディエンスの皆さんとで、現在進行形の日本ロック・シーンがリアルに体感できる唯一無二の祝祭をクリエイトしていきたいと思います。
さらに手前味噌ながら、私たち主催者もMETROCKの主役であるとの至極真っ当な責任感をもって、アーティスト及びオーディエンスの皆さんをお迎えしたいと思います。私たちが目指す最高形のロック・フェスティバルは、主催者とアーティスト、そしてオーディエンスのハピネスが正三角形を成形して初めて成就します。その創出のために、プレゼンテーターである私たちは、アーティストの招聘においても、オーディエンスの皆さんのホスピタリティを高める運営においても、全力で取り組んでいきます。野外会場特有の事情や制限の存在により、ご不便をおかけすることも多々あると思います。そうした要素はできる限り開示してご理解いただくよう努力しつつ、それに甘んじることなく精進します。時に厳しく、時に温かく接してください。
2012年の師走も押し迫ったこの時期に、すでに多くのアーティストたちから賛同のメッセージを受け取っています。2013年1月中旬に第1弾のアーティスト発表をします。私たちの掲げる理想のロック・フェスティバルの降臨に、どうぞご期待下さい。
TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 実行委員会
(テレビ朝日・ぴあ・ディスクガレージ)